オタクのよろこび語録~ボキャ貧編~

2次元のアイドルを推すオタクが色々やってみる。メイクとファッションが好き。

2次元アイドルオタクがぜんりょく☀ボーイズの早朝ライブに行ってきた話(レポ)

  読者の諸君は仙台で話題のご当地アイドル、ぜんりょく☀ボーイズをご存知だろうか。彼らは2016年から活動している6人組のアイドルグループであるが、詳しいことは下記の公式ホームページを見てほしい。
参考:ぜんりょく☀ボーイズ公式ホームページ

www.zenryoku-boys.com


 そんな彼らの代名詞ともいえるのが毎週水曜日に朝7時から始まる早朝ライブだ。私はぜんりょく☀ボーイズを知らなかったが、早朝ライブという何ともとち狂った響きに惹きつけられ友人を早朝に呼び出し彼らのライブに参戦した。

f:id:mayutang-gt500-dc-0620:20181108214638j:plain

 

■もはや朝活とはいいがたい前日からのスタート
 早朝ライブに参加するオタクの朝は早い。前日の夜からなぜだか遠足前日に眠れない小学生のような心持で眠れずにam12:30から私の朝活は始まった。時間を持て余しストイックにYouTubeで公式から出ている彼らの曲を聴き予習とイメージトレーニングを重ねる。余談だが彼らの持ち歌の中でも特に「Brand new souls」が気に入った。ヒプノシスマイクのオタクである私にとってラップでメンバー紹介を行うこの曲は私にぜんりょく☀ボーイズへのいわれのない親近感を覚えさせたのである。am3:00から化粧を始め、am4:50に家を出た。始発の電車に乗るためである。私は最寄り駅までの道のりを30分かけて歩いた。冬が近づく今の時期の朝の冷え込みは厳しくまだ日も昇っていなかったがすべてはぜんりょく☀ボーイズに参加するため、心を鬼にして私は「ぜんりょくBBA※」となった。
※ぜんりょく☀ボーイズのファンの正式名称は知らないが中高生をメイン層としている彼らのファンに名前を付けるならば「ぜんりょくガールズ」が妥当だろうが、成人済みの筆者がガールズを自称するには忍びないのでここではぜんりょくBBAを自称させていただく。

 

■仙台darwinに到着した私たちが見た光景
 am6:00、待ち合わせた友人より一足先に会場に到着したが、私が到着したときには20人ほどの列しかできていなかった。早朝ライブではam6:20までに並んだ人からランダムな番号の整理券が配られる。am6:10に友人が到着し最後尾に並び直したが前に並んでいたのは80人ほどだった。友人が受け取った整理番号は偶然にも整理券の最後尾だったらしいのでam6:20まで並んだのは130人ほどだろう。

f:id:mayutang-gt500-dc-0620:20181108212720j:plain


 列に並んでいるのは制服を着た女子高生が多かった。制服姿がおばさんにはまぶしすぎる。もちろん、制服を着ていない女子大生や社会人と思しき人も多いのでこれから早朝ライブに参加しようと思っている方は安心してほしい。しかし、並んでいるファン全体を見て思うのは気合を入れてメイクやおしゃれをしている人ばかりだということに驚いた。まだ早朝だというのに思い思いに着飾ってきた彼女たちの努力を思うと涙ぐましい。きっとぜんりょく☀ボーイズには彼女たちを朝からそうさせるだけのすごい力があるに違いないと確信した。これはとんでもねぇ所に来ちまったぜ…。それと同時に何も考えずパーカーと動きやすさ重視のパンツで着てしまった己を恥じた。今考えると並んでいる人のテンションが異様に高かったのだが全く気にならなかったが、きっと私も同様にテンションが高かったからだろう。オタクこわい…。

 

■ライブの幕開け
 am6:45になると順に会場内に案内された。地下の会場につくまでの階段の踊り場でこじんまりと物販コーナーが設けられていた。普段からペンライトを振り慣れているオタクとしてはやはり光物はほしいところ…。危うく手を伸ばしかけたがいやいや、まだ私は彼らのファンになったわけではないと我に返り今回は購入を断念した。ちなみにペンライトは1500円でそんなに本数が多いわけではなく、ライブ終了後には物販コーナーから姿を消していたので購入を希望する人は入場時に買うのがいいかもしれない。
 
 会場内はせり出しのあるステージだった。会場内は熱気に満ち、ペンライトを持った女性でいっぱいになった。新参者として前で見るのは気が引けるので今回は大人見※をしようと友人と示し合わせていたのだが会場に入った途端オタクの血(カルマ)が騒ぎだして厚かましくもかなり最前列に近い位置でライブを鑑賞させてもらった。ライブの開始はam7:00のはずだが、2分経過しても始まらない。そう思っていた瞬間、突如としてスクリーンに6:59から10カウントが始まった。とっくに7時を過ぎていたはずだがそんなことはぜんりょく☀ボーイズの前では意味を持たない。仙台darwinではぜんりょく☀ボーイズが絶対であり、ルールなのだ。ここでは彼らが白を黒と言えばそれは黒であるし、彼らが6時59分だと言えばたとえ7時を過ぎていたとしても6時59分なのだ。理屈じゃない。余談だが、私はライブが始まり会場が暗くなってペンライトの光の海でいっぱいになるこの瞬間が大好きだ。エモいよね!
※大人見…ライブ会場などで会場の後ろの壁に寄りかかって鑑賞すること。

 いよいよぜんりょく☀ボーイズが登場すると黄色い歓声が沸いた。その日はメドレーライブだったので続けざまに3曲くらい連続で披露された。私はこれまで3次元のアイドルにはまったことがないのだが、不覚にも彼らのパフォーマンスの端端に萌えてしまった。悔しい。特に最年少メンバーの一心君と他のメンバーの絡みには萌えざるを得なかった。まだ背の高くない彼と一緒に振り付けをする際に他のメンバーが彼の高さに合わせて屈むのだ。彼が絡んだメンバーは誰でもかわいくなってしまうmagicにかかる、一心君はかわいい枠に見せかけて本当は恐ろしい魔術師なのかもしれない。他には最年長の瞬太君と大斗君はビジュアルエースとばかりに2人での歌唱シーンも多く、少しチャラめな見た目とその笑顔に惹きつけられてしまった。だが何だかんだで私の推しは壱成君になった。彼は17歳でありながら184cmの長身なのだが、他のメンバーに比べてあまり主張をしないおとなしいタイプだ。しかしながらたまにはにかみながらくれるファンサービスは最高of最高なのだ。オタクとしては推しのファンサービスは浴びるほど欲しいというのが本音だが、そんなことはどうでもよい。彼の場合たまにファンサービスをくれるからこそそれが一層輝きを増すのだと私は思う。

 ライブは30分と短いながらもきちんとコーナーも設けられていた。コーナーが始まるといきなり顔面が太陽のおじさんが出てきて少し怖かった。誤解してほしくないのは彼は見た目のインパクトこそ強烈なものの、終始愉快なおじさんであり首尾よくMCを務めてくれていた。この日のコーナーではメンバーがリズムに乗って3文字しりとりをしていた。瞬太君は結構なポンコツ具合を発揮していたが最年長×ポンコツ属性はなかなか好きな人もいるのではないだろうか。

 コーナー終了後も怒涛のメドレーは続き、メンバーがせり出しまで出できてパフォーマンスをしてくれた。彼らとファンの距離は本当に近く手を伸ばしたら触れられそうなほどだった。ライブが始まったばかりの時はどこか客観視するようなうがった見方をしていたが、彼らに近くでファンサをもらったときには私も自然とぜんりょくBBAになっていた。全力のパフォーマンスをする彼らに感化されたのだ。人の全力は伝染する。最も印象的だった曲が「Friday Night」だ。曲の間奏でファンによるガチ恋口上が入るのが私にとっては新鮮で面白かった。一糸乱れぬ動きで声を揃えて推しに愛を叫ぶ彼女たちはさしずめぜんりょく☀ガールズといっていいだろう。やっぱり彼女たちにとってぜんりょく☀ボーイズはやっと見つけた王子様なのだ。しかしこんなの早朝にすることではない、朝から「ア・イ・シ・テ・ル~~~~~~!!!」と叫ぶとはなんてcrazyなんだ…!驚きのあまり若干引いてしまったのはここだけの話である。

 

■それぞれの日常へ
 盛り上がったライブにも終わりの時はやってくる。チャイムの音が鳴るとともにメンバーがいってらっしゃい!と笑顔で手を振り、幕は閉じた。早朝ライブに興じた彼女たちもそれぞれの日常に戻っていくのだろう。心なしか彼女たちの表情は清々しくなったように見えた。am7:30、日が昇り外は明るくなっている。いや、もしかすると世界がいつもより明るく見えているのかもしれない。そう、私もぜんりょく☀ボーイズに魅せられた一人の女オタクなのだ。

f:id:mayutang-gt500-dc-0620:20181108213331j:plain

f:id:mayutang-gt500-dc-0620:20181108213419j:plain

 

■余談
 ライブの反省会と称してテンションが上がりすぎた余り、友人とライブ後にそのままカラオケに行ってしまい、授業を1コマさぼってしまった。1日の始まりをアクティブに過ごしてその日を充実させようとするのが朝活だが勢いが余り過ぎてしまわないように気をつけたいところだ。とにかく今回早朝からエネルギーをくれたぜんりょく☀ボーイズには感謝したい。ありがとう、ぜんりょく☀ボーイズ!

 

 

 

f:id:mayutang-gt500-dc-0620:20181108213007j:plain

↑近くのカラオケに入った時の1枚。朝7時半からカラオケに入りカラオケオールをしたかのようなテンションで踊り狂う2人だった。