オタクのよろこび語録~ボキャ貧編~

2次元のアイドルを推すオタクが色々やってみる。メイクとファッションが好き。

これからヒプマイにハマる人へ

 ヒプマイを通して色々学習した降りかけオタクとして、ヒプマイのハマり方について分かったことをこの夏最後の自由研究として文章にしてみた。もしもヒプマイにハマる前の自分に何か言えるならこうアドバイスしておきたいということをまとめました。タイトルで偉そうなことを言ってすみません!

 

  • 過激なファンもそこそこいて治安が悪いので友達選びは慎重に


 ヒプマイはラップでテリトリーバトルをするのが原点なのでなかなか治安が悪い。特にバトルシーズンは各ディビジョンのオタク同士でも争いの構図ができることもあってなかなか辛いものがあった。もちろん全員が全員オラついているわけではないのが、他のジャンルに比べてそういった傾向が強いのでヒプマイのオタクなら誰でも友達!とはいかないと思った方がいい。SNSでは様々な意見が散見されるがすべてを真に受けるのではなく自己防衛しつつ気の合う人と仲良くやっていくのが一番だ、とバトルシーズンで自分の推しディビジョンのオタクに向けてCD購入を促すツイートが何度かバズっていたのを見て総思った。これは他のジャンルでも一緒だとは思う。Twitterではヒプマイで検索すると「降りる」と出るが、「勝手に黙って降りろよ」「ファンが減って次のライブはヒプマイのオタクが皆ドームに行けたら最高じゃん」などという言葉が見られるが、お金を出すファンがいてこそコンテンツが成立するのでこういった傾向はやや危険だと思う。

 

  • 基本的にお金をかけても報われるようなジャンルではないので発売してもすぐに買わず、いったん公式の動きを待った方がいい


 好きなコンテンツには惜しみなくお金を使うのはオタクの性ではあるが、ヒプマイに関しては必ずしもそうとは言えない。ヒプマイで画期的なところはYouTube上でMVやドラマパートを無料公開している点だと思う。この戦略でラップに馴染みのないオタクを新規ファンとして取り込むことに成功したのだろうが、あまりにも無料公開が多いのでCDを買った人が割に合わないと感じることも多々ある。ananで新規衣装が限定公開されたときでさえ1週間と経たずに公式ツイッターアカウントで新規衣装を大々的に公開してしまったときはオタクの間で物議を醸すことになった。本当に好きでCDを手元に置いておきたいのならCDを買っても満足できると思うが、そうでないならばYouTubeで十分に楽曲を聴くことができる。またドラマパートは最後の部分だけCDを買わないと聞けない仕様になっているが、CDを購入した身としては個人的にYouTubeで十分だという感じがする。このようにヒプマイの特色なのか、無料公開が豊富であるためお金をかけたファンとそうでないファンがほぼ同じだけの情報量を手にすることができる。結果的にお金を払っているファンとそうでないファンの声の大きさが同じになってしまうのはもやもやするところだ。私の周りを見ているとお金をかけずに無料公開の範囲で楽しんでいるオタクの方が気楽にヒプマイを楽しめている印象すらあるので、お金をかけたところで必ずしも幸せになれるわけではない。私の推しディビジョンはバトルシーズンで優勝したし、そのために私も微力ながらCDを複数枚購入したものの結果的にあまりいい気持ちはしなかった。またヒプマイは他版権とのコラボが本当に多いので最初の内はグッズに目移りするものの自分の欲しいものを選んで買えばいいと思う。でも寂雷先生とシナモロールのコラボはかわいい。

 

  • 深い考察はあまり意味がない?


 女尊男卑の世界で男たちが威信をかけてラップでテリトリーバトルをする、というぶっ飛んだコンセプトが売りのヒプマイ。当初は謎に満ちた世界観を考察するのがヒプマイの楽しみ方であったように思うが、最近はただ何やらかっこよさげな要素をキャラクターに詰め込んだように思われてならない。インテリキャラであろう私の推しの寂雷先生の言動にも知性が感じられないのが悲しい。最初は真剣にストーリーや曲を考察していたもののストーリーと楽曲で矛盾が生じるとわかった今はもう考えることをやめてしまった。

 

 最後に一つヒプマイの揺るぎない魅力を書いておく。


 曲のクオリティは間違いなく素晴らしい


 これが私がヒプマイを捨てきれない理由だ。もし楽曲のクオリティが低かったらきっとヒプマイを降りていただろう。楽曲を作成しているのはガチのヒップホップの方なのでクオリティは圧巻だ。新しい曲が出るたびに言葉遊びの多彩さに驚かされ、毎回新しい発見がある。またキャラの心情を踏まえつつラップをする声優の表現力も素晴らしい。

 

 ヒプマイはあまり入れ込みすぎず、あくまでサブコンテンツとして適度な距離を保ちさえすれば楽しめるジャンルだと思う。と、曲の良さに引きずられてDV男から離れられない彼女のような気持ちで色々と言っておく。